不安や悲しみは姿を変えて「怒り」となる

怒りの感情は「第二次感情」です
どういうこと?と思われますよね?

第二次と言うからには、第一次感情があるわけです
実はこの第一次感情がそもそもの原因となっています

「なぜ怒りを感じているんだろう?」と考えてみてください
「腹が立つ」「ムカつく」と言うのは怒りの感情ですよね?
では、どうして腹が立つのでしょうか?

なぜ腹が立ったのですか?
→子どもが門限を破って夜遅く帰ってきたから腹が立ったんです
→なぜ子どもが門限を破って夜遅く帰ってきたら腹が立つのですか?
→夜暗くなってから外を歩いていたら危ないじゃないですか!
→危ないから腹が立つのですか?
→当たり前ですよ、親だから心配するじゃないですか!

このやり取りを見ても分かりますよね
お母さんは子どもに対して怒りを感じる前に「子どもが危ない目に合うんじゃないか?」
という「心配・不安」という感情を持っているのです

この「不安・心配」という感情が、帰宅した子どもを見た瞬間、安心するのと同時に「怒り」に姿を変えるんです
お母さんが子どもに「怒り」を伝えるのは「不安にさせないで」という要望なのです

だから本当に子どもに伝える内容は
「暗くなってもかえって来ないからとても心配したのよ」という気持ちです
この気持ちを二次感情のまま怒りとして伝えてしまうと
「どうしてもっと早く帰ってこないのよ!!!ちゃんと門限を守りなさい!!」
という怒りの感情を前面に押し出した言い方になってしまうのです。
どちらも言いたいことは同じです
「危ないから、次はもっと早く帰ってきてね」
というお母さんの要望なんですよ

このように、言い方ひとつで同じことを伝えるにも相手にとっての印象は大きく変わります
あなたは「要望」を伝えるときに「怒り」として伝えてしまうことはありませんか?
もちろん、必要であれば「怒り」として伝えることも大切です
しかし、感情のままに伝える怒りは必ずその後に「後悔」という大きな代償を連れてきます

怒りの前にある「第一次感情」にしっかりと向き合って気持ち(要望)を伝える訓練をしていきましょう

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