「部下に慕われる素敵な上司」のレッテルがあなたを苦しめます

・最近の新人はすぐに辞めてしまう………
自分が新人の頃は、「定年退職までこの会社で働くぞ」という決意をもって入社したもんだが………
・厳しく指導すると部下が辞めてしまうのではないかと不安で、自分ばっかりが我慢している
・人材育成のノウハウは学んだし、マネジメント研修も受けた、でもいざ実践してみようとすると部下との温度差がありすぎて上手くいかない
・そもそも、いまの子がどんな意識で社会人になっているのか理解できない

こんな悩みをもつ上司は多いのではないでしょうか?
世の中にはマネジメントのHowto本がありふれています

・「部下に慕われる上司になるためのテクニック」的な本も何冊読んだかわからない
理屈はわかっているんです、でも実際に仕事の場でそれを実践するとなると、目の前に大きな大きな障害が立ちはだかるんですよ
・いくら本を読んでも、勉強しても、部下はやる気を出してくれない、これ以上私にどうしろというんですか?

真面目な上司ほど理想と現実のはざまで苦しい思いをしています

どうしてそんなに苦しいのですか?
「本に書いてあるとおりにやっているんです、なのに部下は思ったように動いてくれないんです」
と思っていたら、この先も更に苦しくなるのは目に見えています

なぜなら、本に書いてあることをやれば、100%うまくいくなんていう保証はないんですから!!
「これをやればうまくいくんじゃないか?」という意気込みはもちろん必要です
上手くいくという自信がなければ、うまくいくものも失敗してしまいます

矛盾している!!と思われるかもしれません
しかし私が言いたいのは「これをやれば100%うまくいく」なんて、ただの依存でしかないということなんです

正直、100%の確立なんてありえないと思っています
100%上手くいくのなら、世の中にあんなにたくさんのHowto本は出ていないでしょう?
たった1冊のマニュアルさえあればいいのですから………

しかも人材育成なんて、相手は生身の人間なんです
入社するまで彼らがどんな教育を受け、どんな環境で育ったのか………
何に喜びを感じ、何に哀しみを感じるのか?すべてを知ることはほぼ不可能に等しいのではないでしょうか?
それでも上司は部下を理解しようと必死で彼らと向き合います
彼らを立派な社会人として、会社に貢献してくれる人間に育てようと頑張ります
そして、頑張って頑張って………頑張りすぎて自分の方が疲れてしまう………
そんな経験をお持ちの方は、ぜひもうちょっと肩の力を抜いて、気を楽にしてみてください

人材育成はワンパターンではありません
あるパターンがものすごくうまくいって成長する社員もいれば、全く響かない社員もいます
詳細な指示を好む部下もいれば、あまりにも細かく指示をすると「動きにくい」と感じる部下もいます

全ての部下に通用するテクニックを望むのは依存でしかありません
テクニックはあくまであなたの武器の一つでしかありません
あなたはその武器を「誰に」「どのように」使うかを決めなければいけません
そして、その武器が相手にとって「効果がない」と判断したら、次は別の武器を使いましょう
この「武器を変える」ということはとても勇気がいることです
だって、Howto本に書いてあることを「うまくいかなかった」と認めるわけですから(´;ω;`)

しかし、決して「効果がない」というわけではありません
「効果がない」のと「合わなかった」というのは違います
ただその方法が、あなたの今目の前にいる部下に限っては「合わなかった」だけなんです
だからつぎの「合いそう」な方法に変えてみればいいのです
大切なのは、部下にテクニックを「押し付けない」ことです

たった一つのことに囚われず、いろんな方法を試してみてください
そのうち「○○君にはこの方法が合うのかも?」なんて考えながら部下と接するのが楽しくなってくるかも???
人材育成に苦しむのではなく、人事育成を楽しみましょう!!

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