先日、お客様から素晴らしいプレゼントをいただきました
ご挨拶を兼ねて営業に足を運んだ時のことです
1時間ほどお話をさせていただき、帰ろうかと思ったとき………
ロビー待合所に会社の製品が展示してあったのですが、
「この製品も御社で製造してるんですね!」
と声をおかけしたところ
「そうなんですよ!これはね、親会社からの注文が厳しくて………」
「開発にものすごく手間がかかってね!」
「それからこれはね………」
「こっちの製品は国内シェアの〇%をうちでまかなっていてね………」
「より安全にお客様に使ってもらうために何回も検査をするんだけど、
これは○○のところがなかなか××でね………」
と、少年のように目をキラキラさせて説明してくれました
お客様は自動車の部品を製造している会社の管理職についてみえる50代の男性です
総務室のボスとして、全体を管理する大変なお仕事をしてみえます
「総務室」という響きから、なんとなく事務的なイメージがあったのですが
思わぬところから、製品の開発にかける情熱をお聞きし、このお客様を通じて
「開発に関わる技術者の方々の熱意」に触れることができたように感じました
そして私が最も強く感じたのは
この方は、本当に自分の働いている会社に誇りを持っているんだな
どれだけ自社のことが好きなんだ、この人は(^▽^)/
ということでした
まさにこのお客様は、自分が働いている会社の「熱狂的ファン」です(o^―^o)
この方のお話を聞いて、数十年前の出来事を思い出しました
それは、学生時代の先輩が就職した最初の年のこと
久しぶりにお会いしましょうということになり、ファミレスで就職後の近況報告を
聞いていた時のことです
就職活動から面接、試験、採用までの経緯や就職してからの愚痴まで本当にいろんなことを話しました
もちろん「先輩の会社って、どんなことしてるの?」なんて話も出て………
今でも忘れません
「待っていました」とばかりに先輩が席を立ちお店の壁の方に向かって歩き出しました
そして、壁に取り付けてある排煙・換気用のレバーを指さし
「これだよ!この製品を作っているんだ。うちの会社が国内シェアの8割を占めているんだよ!」
と言ったのです
そう、この時の先輩のキラキラした目………
目の前にいる50代のお客様も同じ目をしていました
20年前、先輩が嬉しそうに自社の話をする姿を見てものすごく羨ましいと思ったことを思い出しました
たった一つのこの部品が「誰か」の役に立っている
顧客の要望は時にとても厳しく、本当につらい思いをすることもあるけれど
その要望に応えてお客様の笑顔を引き出すことが出来た瞬間は他では味わえない喜びを味わうことができる
だからこそ、私たちは仕事を「楽しい」と感じることができるのです
そしてお客様の笑顔を引き出すために一緒に切磋琢磨した仲間はかけがえのない存在となり
その仲間と出会う機会を与えてくれた会社もまた、その人にとってかけがえのない存在になるのです
あなたは会社に入った時の事を覚えていますか?
何に惹かれて入社しましたか?
その時の情熱を今でも持っていますか?
そしてその情熱を後輩や部下に伝えていますか?
あなたの情熱を引き継ぐ人はいますか?